働き方ガイド
準委任と請負の違い【契約形式の選び方】
フリーランスエンジニアが知っておくべき準委任契約と請負契約の違いを徹底解説。それぞれのメリット・デメリット・選び方まで詳しく紹介。
1準委任契約とは
準委任契約は「業務の遂行」を目的とした契約形態です。成果物の完成ではなく、一定の時間・作業を提供することに対して報酬が発生します。フリーランスエンジニアの案件の大半はこの形態で、月単価×稼働日数で報酬が決まります。瑕疵担保責任がなく、リスクが低いのが特徴です。
2請負契約とは
請負契約は「成果物の完成」を目的とした契約形態です。要件定義で定められた成果物を納品することで報酬が発生し、未完成の場合は報酬を受け取れないリスクがあります。また「瑕疵担保責任」があり、納品後のバグ修正を無償で行う義務が発生します。受託開発で多く見られます。
3フリーランスエンジニアに向いている契約形態
継続的な開発業務に参加する場合は「準委任契約」が適しています。スポット的な機能開発・ツール制作など明確な成果物がある案件では「請負契約」も選択肢に入ります。ただし請負は範囲の定義が曖昧だと追加作業が発生するリスクがあるため、SOW(作業範囲書)の明確化が重要です。
4偽装請負に注意
「請負契約」を結んでいるにもかかわらず、実態がクライアントからの指揮命令を受けている場合は「偽装請負」となり、労働基準法・労働者派遣法に違反するリスクがあります。契約形態と実態が合致しているかを必ず確認しましょう。
実践のヒント
- ✓準委任契約では時間・作業内容を明確にした契約書を締結する
- ✓請負契約では「成果物の定義・品質基準・検収条件」を契約書に明記する
- ✓瑕疵担保期間(バグ修正義務の期間)を必ず確認・交渉する
- ✓エージェント経由の案件は基本的に準委任契約が多く、リスクが低い
- ✓フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)の保護対象であることを理解する
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よくある質問
準委任と請負、どちらが収入が安定する?+
準委任契約の方が収入が安定します。作業時間に対して報酬が支払われるため、完成リスクを負う必要がありません。長期・継続案件を求める場合は準委任契約を選ぶことをおすすめします。
SES契約とは何が違う?+
SES(System Engineering Service)契約は人月単価での準委任契約の一形態です。エンジニアの労働力を提供する点では準委任契約と同様ですが、客先に常駐して指揮命令を受ける形態は偽装請負のリスクがあります。
フリーランスでも労働基準法は適用される?+
フリーランス(個人事業主)は原則として労働基準法の対象外です。ただし、フリーランス新法により不当な報酬減額・一方的な契約解除などから保護されるようになりました(2024年11月施行)。
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